2006年10月29日

最後の木挽き職人さん

最後の木挽き職人さん


私の住む滋賀県の甲賀(コウガじゃなくって正式にはコウカって読みます)は今は昔、木材の一大産地だった所。

古くは奈良の東大寺を初め、比叡山の延暦寺などを建立するときに甲賀に材を求め、川に筏を組んでびわ湖を越えて運んでいったそう。

その川の名前は今も「杣川(ソマガワ)」といいます。

杣とは「きこり」や「木を育て材木を取る山」の事。

万葉集にも「宮木(みやぎ)曳く泉の杣(そま)に立つ民の止む時もなく恋ひわたるかも」って歌があったりします。

「宮木」は「宮殿を造営する用材」。「曳く」は「原木を山から引き下ろす」。「杣」は「杣山で、材木を切り出す」で

 《宮殿を造営する用材を曳き出す、泉の杣山に立ち働く民が途切れることなく続いて行き来するように私は貴女を愛し続けますicon06》ってな意味だそうです。

かつての宮殿造営の規模が壮大なものであった為、『延々と続くこと』の例としても使われていたんですねicon12

山に植林をして樹木を育てる。

それから山に分け入り、木を切る人。

それを山から里へ運ぶ人。

そうして里から造営の地に運搬する人。

そうした職人さんの途切れることなく続くさまを表しています。

さて・・・・

先日、この甲賀最後の木挽き職人さんのお話を直接聞く機会がありましたface02

木挽きとは、原木を大きなノコギリで切って、板をつくったり柱にしたり、建築用材にする職人さんのこと。

こんなのです
木挽き







現在は99.999999% 機械で行うようになり、昨日会ってきた木挽き職人さんでこの歴史というか文化も途絶えてしまいます。


面白いお話を沢山お聞きしましたがその中で一つ書き込んでおきますねicon01


矢川神社の鎮守の森の木を挽いていると、おが屑(木の粉)じゃない黒い粉が出てきたそうです。

「これはおかしいぞ」

とにかくギコギコ挽いて切り口をみると、八寸釘(24センチ)が2本 出てきたそう。

釘は昔 蔵などで使われていた四角柱状の太いもので江戸時代にこのご神木に打たれたそうです。

いわゆる「丑の刻(うしのこく)参り」の釘だったのですface10

長い時間を掛けて打ち込まれていた釘が樹木の幹の中に包み込まれていた。

しかし、このときに使っていた鋸を見せてもらいましたが鋸自体が玉鋼(タマハガネ)というので出来ているので、鉄も切ってしまうほど強い鋸だったんですね。

当然、この鋸は甲賀で作ったモノで木挽き職人さんが歯の目立て(鋸の歯をヤスリで調整)したものです。

鉄で鉄を切るiconN04

すごい技を持っている人がいるもんだ。

いま 75歳のこの職人さんが最後の一人です。

だれか、こんな技をもった職人さんを使って家を建ててくれるような「粋な人」はいないもんかなぁーーー






自然素材・淡海の木で家をつくるベストハウス覗いてみて下さいネ(^^♪
  

Posted by ベストハウス at 16:40Comments(0)TrackBack(0)まめ次郎
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滋賀県で住宅、特に木造住宅を専門に建築している工務店のブログです。 滋賀で住宅を建てるならきっと参考になることがあると思います。 滋賀で自然素材を使って住宅を建ててみたい… 滋賀で木造住宅を建てたい… 滋賀の工務店の選び方など… 工務店の裏話が覗けるかも?! 追伸:社員の日常も覗けます(^^ゞ
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