2022年02月17日

塗り壁のメリット デメリット 長文

よく聞かれる漆喰と珪藻土のこと
まとめてみました




漆喰の歴史
5千年ほど前、ピラミッドに使われた
のが漆喰の始まり。日本では、高松塚
古墳やキトラ古墳などに漆喰が用いられています。
その後、城郭建築に漆喰が用いられ多
くの城の壁が漆喰で仕上げられていますね。
姫路城が2015年に修復完了し白い姿が
話題になりました。


珪藻土の歴史
バブル時代 1991年にホテルの内装に
使われたのが最初。
当時 サハラ砂漠の上空を飛んでいた
ときホテルオーナーさんが「あの質感が欲しい」
左官職人さんに相談したことから始まりました。

サハラ砂漠の砂を壁に塗ろう伝説の左官職人
久住さんが砂を固める方法を検討。
砂漠にある滑走路を見て(どんだけスケール
でっかいねん)砂を固める技術を調べたところ、
フランス軍にその技術があることを突き止め、
採用しようとしたら膨大な特許使用料を提示されたそう。
ほかの問題(臭いらしい)もあったりして断念。

頭を抱えた久住さん 

次に提案したのが「珪藻土」の塗壁でした。


始めて世に出た珪藻土の塗り壁は、和歌山県
にある川久ホテルさんで見ることができます。
ちなみに、当時の建築費で400億(2022年だったら
建材が1.5倍くらいしてるし・・・・600億以上!)。
もう二度とこんな費用を掛けたホテルは建てらない
だろうと言われています。


珪藻土・漆喰のメリット。

劣化しにくい。
クロスは20年から30年経過したら張り替えるのが
一般的です。
しかし、漆喰はほとんど塗り直し等は行いません。
塗り替えしないのは多少汚れてしまっても
「アンティーク」と感じられる方が多いのかもしれませんね。

調湿性がある。

塗り壁を選ぶ NO1がこの調湿性でしょうか。
室内仕上げの漆喰自体は2~3ミリの厚さ。
メーカーで100g/㎡~45g/㎡とバラバラです。
正直な漆喰メーカーは「調質性は珪藻土の方が
断然優位」と書かれています。

かたや

珪藻土は200g/㎡以上あります。

調質性については珪藻土が優位ですが、
土壁を残してリフォームした場合は壁全体で
調質性能を見なくてはいけませんので難しいトコロです。
(計算はできますけど。。。。)



珪藻土・漆喰は耐火性に優れている

どちらも防火性が高く、建築基準法において
不燃材料に認定されていたりします。
実際にバーナーで火を当ててみるとよくわかり
ますが漆喰・珪藻土メーカーによっては化学建材
のような臭いがでる商品もあります。
それらは「樹脂系」で固めているんですね。
この点も注意が必要。
せっかく自然素材だと思っていてもそれ以外の
建材も入っている商品が沢山ございます。

珪藻土・漆喰の 抗菌性能

漆喰は強アルカリ性という性質でカビが生えにくい
珪藻土は中性なので 商品によってはカビが
生える(らしい)
私たちが珪藻土を塗りだして20年以上たちますが
「カビが発生した」という事例は今のところないです。



珪藻土・漆喰のデメリット

ひび割れします。
あえて断言しておきますが、ひび割れはします
商品によっては「ひび割れしにくい」等胡麻化して?
 HPなどに書いてあったりしますが、外的要因
(地震・台風・車の往来による揺れ等)で住まいは常に揺れています。

ですので塗り壁系は【ひび割れします】と私たちはお伝えしています。
モチロン ひび割れていない物件も沢山あります
(付加断熱・ダブル断熱した外壁や耐震構造した住まい等




珪藻土・漆喰は汚れが目立つ

色にもよりますが特に白色などは汚れたときに
目立ちます。
小さな汚れだと、やすりやカッターナイフなどで
削れば簡単にメンテナンスが可能です。

珪藻土メーカーによっては「酸化チタン」光触媒
が入っていてシミ程度あれば自然に消える場合もあります。


塗り壁は手間とお金が必要です。

珪藻土・漆喰の一番のデメリットが手間と
お金がかかるです。
洗面やトイレ なかには寝室や家全部DIYで
塗る方も居られますけど安価なクロスには材料費だけでも高くなります。



Posted by 注文住宅専門の工務店 ベストハウスネクスト at 11:02│Comments(0)
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