2011年02月09日

手刻みの道具

手刻みの道具


数百年 変わらないモノ


墨つぼです。



今週 見学会を行う住まいでは、このような数百年変わらない道具のひとつ

「墨つぼ」を使い、刻まれた木材を使っています。




明治時代に 解体修理された 東大寺南大門。


その解体修理のときに発見された有名な「墨つぼ」があります。


天井裏の梁の上に 南大門に携わった大工が置いて行った 墨つぼ。


発見した当事者からは「置き忘れたんだろう」っということで発表されていました。


尊敬している大工さん に言わせると・・・・



 「大工が、墨つぼを置き忘れることはない」 っと。




大工は、道具を粗末に扱うことはない。



毎日のように手入れをする。



まして、東大寺南大門に携わるような大工であれば、たぶん 命の次くらいに大事にしていたはず。



当時の名もなき大工が、きっと自分の分身として置いていったのだろう・・っと。



ホンダのNSXという車がありました。



オールアルミボディーで、ほとんどが職人による手作りの車でした。



そのボディーを仕上げた職人さんは最後 自分のサインをボディーに書いていたそうです。




もちろん、塗装など仕上げをするので、私たちが見ることがありません。



今も 昔も モノづくりをする職人の粋は変わりませんね。





こんな「技」や「大工の粋」も残して 次世代につなげたいものです。



そんな「技」が見られる今週の見学会。



大工さんの心意気を見てやってください。












Posted by 注文住宅専門の工務店 ベストハウスネクスト at 18:41│Comments(0)
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